プロローグ
サッカーワールドカップから一夜が明けました。
試合そのものは幾分多く方面から良い試合であったとの評価ではありましたが、やはり敗戦は敗戦…
延長後の本田のコーナーキックや2点先制後の西野監督の采配などに対して厳しいコメントも寄せられています。
(ま、好き勝手書くのがメディアですので致し方ないですが)
※個人的には、前回のブログでも勝手に書きましたように感動しました!
すごかったです♪
ふと思ったのですが、代表やクラブチームの監督と選手の関係性ってどんなものなのだろうと時々不思議に思います。
なぜそう思ったかと申しますと、
何度かすでにお伝えしましたが、私は昔バレーボールをやっていました。
部活動時代、中学校高校と部活をしていましたが、
はっきり言って基本的に「監督と仲がいい」ということはなかったのです。
少なくとも、性別ででも対応や関係性の構築の仕方は変わるのは言うまでもありません。
また、もしかしたら、スポーツでも変わるかもしれません。
大概のチームの人と話すと、やはり好感はもってなかったようでした。
読者の方で部活をされていた方々は、どのような監督さんでしたか?(笑)
※今回のブログ内では、漫画「SLAM DUNK」に触れます。可能な限りネタバレをしない内容にしていますが、ネタバレを示唆する情報も若干ございますので、これから読む方はその点ご理解の上で、読み進めください。
心理と真理
でも、やっぱり「監督と仲がいい」ということはなかったのです。
「決して嫌いとは言ってないですからね」
(監督にばれたら後々怖いので、フォロー入れておきます(笑)
(おそらく私たちだけではなく)たいていのチームはスパルタでトップダウンでした。
スパルタですと、お察しがつくかと思いますが、私たちも子供です。
でだんだんスパルタをしてくる人のことが嫌になってくるわけです。
※子供ですのでと書きましたが、どんな人間もストレスをかけてくる人を好きになることはめったにありません、これは心理学でもしっかり証明されています。
嫌いになってくると「反感」も湧きますので、物事を感情的にとらえたり、自分なりの意見や正論がでてくると、
「なぜこいつの言うこと聞かないといけないんだ?」とか
「(しかたがないから)聞いてるんだ><」など
こういった反抗心だって生まれることもあります。
人間ですから仕方ないことです。
・・・・・
ただ残念ながら、こうやってチームが「指示通り動かない」ことってチームにとってプラスかというと
どう考えてもマイナスです。
なので、聞かなかったらまた叱られるのですが
それでも
「こころ」と「行動」が=(イコール)でなくなると、いうまでもなく「パフォーマンス」は落ちます。
SLAM DUNK(スラムダンク)
お待たせしました。やっと安西先生に触れたいと思います。
安西先生は、漫画SLAM DUNKに出てくる、架空の人物です。
SLAM DUNKは、高校生のころ先輩に勧められて読み、感動して泣いた漫画です。
後にも先にも、幼少期に泣いた漫画はワンピース(サンジがバラティエをでるとき)とSLAM DUNK(名場面がありすぎます)ぐらいです。
大まかなストーリー
スラムダンクは、桜木花道というやんちゃな高校生がバスケットボールを通じ成長&彩りあるキャラクターたちとともに、全国制覇を目指す、巨匠鹿児島県出身の井上雄彦先生にる青春スポーツ漫画です。ちなみに、序盤は半分ヤンキー漫画です。
安西先生
SLAM DUNKを読む中で一つ感銘を受けたのが「安西先生」の存在です。
安西先生は、かの有名な(?)「あきらめたら試合終了だよ」という名言を残した大先生です。
知ってる人は、聞き飽きるほど聞いたことがあるかもしれません。
知らない人は是非一度SLAM DUNK読んでください。面白さは保証します。多くのパロディで使われる名言ですので、笑いの幅も(たぶん)広がります。
安西先生は、SLAM DUNKの中の主人公桜木花道の所属する湘北高校のバスケットボール部の監督です。
元全日本プレーヤーで(贅沢な監督!ここら辺は漫画ですね)。指導者となり若い頃は、ホワイトヘアードデビル(白髪鬼)とよばれていましたが、作中の現在ではホワイトヘアードブッダ(白髪仏)とよばれるほど温厚な先生です。
見た目は、「〇ンタッキーのあの人」みたいです。
今回ふれるシーンは「諦めたら試合終了だよ」のシーンではないです。
安西先生から学ぶ指導方法
私が感銘を受けたシーンは、作中の後半、全国の舞台にて最強のチームとの試合前の選手への声掛けのシーンです。
主人公桜木花道たちは、最強のチームとの試合に臨みます。
相手は、超大学級のチームです。
主人公のチームとの試合の前日に練習試合でOB(ほぼ大学選抜レベル)と練習試合をして勝利してます。
全国大会で、こんなチームと戦うことを想像すると緊張して当然です。まして、念願だった全国大会にやっと出場している状態です。
(出場したことがある人はわかるかもしれませんが)一試合一試合がすべて緊張してもおかしくありません。
さて、そんな緊張している選手たちに、あなたが監督でしたらどんな声を掛けますか?
もちろん指導者の数だけ声掛けの内容は変わるかもしれません。
「いままで、頑張ったことを思い出せ!
お前たちなら大丈夫だ」
(→田岡監督パターン?)
とかですか?
「緊張しなくていい!がんばれ!」
とかですか?
はたまた逆に
「緊張していい、お前たちなら大丈夫だ」
(→原監督パターン)
すこし極端な例になってしまいましたが、
試合前、安西先生は、ひとりひとりに声をかけに行きます。
ちなみに、
「緊張してるか?」
とか
「がんばれ?」
などとは言いません。
ちなみにこの場面の場合は以下のようなことをみてとれます。
ポイント1 一人一人に語り掛ける
安西先生はここぞとばかりに、ひとりひとりに接触して話をします。
作中でこんなにしゃべることは稀ですが、まれな分重要な言葉が多いですので、選手も読者もちゃんと聞いてしまいます。
ポイント2 のせる=誘導
そして、それぞれにあった声かけをします。しかも その人の気持ちがのる形でです。
かといって安西先生が声を上げてテンションを上げてみせるわけではありません。
あくまで
「上手な質問」で「相手の気持ちを誘導」します。
※そのシーンをスクショしてあげてしまいたいのですが、厳しい世の中ですので、控えさせていただきます。
(→文章で全部書いてもいいのですが、膨大な量になる点とSLAM DUNK本来の世界観を崩したくないですので、読んだことのない人は是非読んで確認してみてほしいです。)
・王者山王工業戦の試合前 です
安西先生は、上手に選手の気持ちを導きます。(私はこれが本当にできる指導者の指導と高校生ながら感じました)
ある選手には「お前がキーマンだ」とか、「お前がマークされるぞ」とかも言いません。
それを逆手にとってその人が乗るようなことを言います。
(↑三井寿の場合はまさにこのパターン)
ポイント4 信頼関係
前提として安西先生は、元全日本という肩書ありますので、その部分はなかなか真似しずらいです。
そこが難しいですので大概の監督が「しかる」という形でした物事を伝えられないのかもしれませんが、
安西先生は、選手たちからはしっかり信頼されています。
安西先生は、日ごろ執拗に叱ったりしないですし、アドバイスは手短で抑える部分を抑えているからか
「選手に嫌われていません」(とくにキャプテンを含む3年生や2年生からは大きな信頼があります。(主人公は1年生)」
主人公とは、試合出場について、喧嘩することはありますが、あくまで対等な関係でお話をします。
そんな監督の言葉だからこそ、
ポイント2の言葉がより選手にひびくのではいでしょうか?
基本スタンス
安西先生は、基本的に「あーしろ こーしろ」と言いません。
試合中はわかりやすく当たり前のことを端的かつ具体的に伝えます。
(選手は試合中は熱くなってますので)
(ちなみに主人公素人桜木花道にも、「あたりまえだ」と言われることもあるくらい、シンプルな指示です)
選手の頭の名で考えさせ、選手に答えを導き出させる
試合中などは、目をつむって考えさることもあります。
要するに選手に考えさせることと、具体例(例題)を同時に行ってます。
監督から一方的伝えるのではなく
(すこし時間と工夫が必要ですが)
選手に考えさせ自身で答えを導き出させることで「納得感」をあたえることができるのでしょう。
ほかにも、いろいろ書きたくなってしまいますので、指導法については以上です。
エピローグ
今回は、読者にしかわからない表現ばかりになってしまいました。申し訳ありません。
是非忘れてしまった人や読んだことがない方は(また)読んでみてください。読む価値はありです!
このように紹介した理由は2つあります。
1つは、選手時代(学生時代)指導方法にフラストレーションを感じていたこと、そして2つ目は、SLAM DUNKの安西先生の指導の仕方に、もしも自分が選手で安西先生のような言われ方したら、いうこと聞いてしまうな、と普通に感銘を受けたからです。
日ごろの関係性もですが、偉そうな監督にがやがや言われても聞きたくないのです(笑)
これは真理かと思います。
そういえば、最近はラグビーも問題がありましたね。
無論やさしくするだけではだめですし、叱らないといけないときもありますが、
監督側が一辺倒というか、工夫なしにしかりつけるだけというのは、(別に負けたり問題になったりしたいならベルですが)ただの怠慢と私は思ってます。
と、偉そうなことを言ってすみません。
SLAM DUNK(スラムダンク)安西先生から学ぶ指導法でした。
最後までありがとうございます。
とりあえず、SLAM DUNK(スラムダンク)は一読の価値ありw
Ak1-Nakamura
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