プロローグ
今回のこの『本多静六 私の財産告白(本多静六(著) 実業之日本社文庫)」は、
お金に関するテーマの雑誌等で取り上げられることも少なくなく、
実はずっと気になっていた本でしたが、
なぜかタイミングを逃しなかなか読めなかった本です。
気まぐれな私は、正直自分でもなんでこのタイミングで、この本を購入し手に取ったのか自分でもわからないくらいですが、
この度巡り巡ってようやく読むに至りました。
今回の本について、最初に書評として伝えたいことは、
「この本は、本当に読む価値のある本」ということです。
(やすっぽい表現ですみません)
多々紹介されることは納得で、確かに良い本だったからです。
お金というミッションに挑む誰もが参考にできる本
学びよりも何よりも、まず伝えたいことは、
経済的自立を目指す人の「必読書」と言いたくなるほどのおすすめ本です。
ぼくは(書評こそこのサイトでは書いていませんが)、
経済的独立を目指す人にはいつも『金持ち父さん貧乏父さん(ロバート・キヨサキ(著) 筑摩書房』をお勧めしています。
中には、これを「不動産投資」の本のようにとらえてる方や、
出会い方を間違えてあまりよろしくないイメージをお持ちの方もいますが、
「金持ち父さん貧乏父さん」は僕にとっても考え方を変えてくれた素晴らしい本ですし、
実際今でも変わらず読んでほしい本の一つです。
さらに、今でも私は時々読み直します。
(少なくとも十分に使える本であるということです。)
そして、今回の本は是非、この「金持ち父さん 貧乏父さん」と合わせて読んでほしい!と感じた本です。
最も地に足を付けた資産構築法
「金持ち父さん貧乏父さん」もとても、具体的かつわかりやすく、「お金持ち」になるための知識が盛り込まれています。
しかし、さらにある種「確実に」資産を形成する方法が盛り込まれているのが、この「本多静六 私の財産告白」です。
しかも、この本のいいところは、「日本人が書いているところ」です。
日本人が書いている分「金持ち父さん貧乏父さん」よりもより飲み込みやすいかもしれません。
至極当然の内容
但し、注意していただきたいことが一点あります。
一応の念を押しておきますが、
「楽してお金を増やす方法」や
「お金が勝手に増える方法」は
この本には載っていません。
(ただし、後者に関しては、ありえないこともないですが…)
載っている内容は、はっきり言うと、至極当然のことばかりです。
人によっては、退屈にすら感じるかもしれません。
ですが、書いてあることを”地道に”実施すれば、
ほぼ”確実”に資産は増えるであろうという本です。
大事なのは「覚悟」
言っていることは、多少特別かもしれませんが、
上記でほぼ”確実”に資産が増えるとお伝えしているように、
書籍内にある方法は、
「誰でも実行に移すことができる」モノばかりです。
ですが、「だれでもできる」ことだからこそ
当たり前のことをあたりまえにすること
が難しいように、実行に移すには覚悟が必要です。
実際、これは本多静六氏も本書の中でいっていて、
随所にこれを実行できたこと、
実行するには必ずやろうという意気込みが必要!
というような描写がところどころでてきます。
エピローグ
~すごい人は仙人ではない~
ところで、そういった覚悟ある地道な施策をやってのけた本多静六氏をはじめ、著者になるような偉人の方々は、
常軌を逸したまるで仙人のような人という印象が時々ついてきます。
それこそ、歴史上の人などは、その「栄光」の部分だけを見ると、
まるでその部分がすべてのように見えるので、
とんでもない人のように見えてしまうことは不思議ではありませんし、
よくあることかと思います。
ですが、実際そういった人も私たちと同じ人間です。
特に今回の本多静六氏の著著内でも、なかなか人間味のある描写が出てきます。
そういう部分を読むと
「あ、この人も普通の人なんだ。」
「普通の方でもできるなら自分でも」
と、良い意味で親しみをもって読める点もこの本のいいところです。
ということで、経済的自立を目指す方におすすめ
「本多静六 私の財産告白」でした。
Ak1-nakamura