プロローグ
(独り言 その1)
少し前はデザイナーという言葉だけ(言葉ばかり)が先行してしまっていたように思います。
どういうことかというと、
「デザイナー」という言葉に対して、
「デザイナーって(響きが)かっこいい」とか
「デザイナーって(なんとなく)おしゃれ」
なイメージだけが先行して、
「デザイナーになりたい!」のではなく、
オシャレで、かっこいい職業だからデザイナーになった人がいる気がしている
ということです。
もちろんそれが悪いわけではないですが、
(競争が起こり、それぞれがしっかりスキルアップしないと生き残れなくなるので結果としてアベレージが上がるはずなのですが)
スキルだけを身に付けて雇用上の職業がデザイナーで(あればいい)という人も多いように感じており、
そういうのはあまり好きじゃないです。
なぜかというと、デザインの表面的な部分だけ行い、中身や目的が抜けてることが多いからです。
ディレクターとして指示を出すときに感じることですが、こういうタイプのデザイナーさんは、結果デザインそのものが荒くなりがちな気がします。
※ただ、デザインの制作現場は忙しいので「全部しろ!」というのも酷なこともわかります><
雇用の為に仕事をすると「スキル」が先行する
(独り言 その2)
更に少し付け加えると「スキル」が先行してしまい「デザインとは?」と各個人で定義できてないこともあります。
だから、私はこうやって情報を発信したり、私のお客様には
「私はこういう人で、わたしはこんなことができるよ。」
とできるだけわかりやすくお伝えするようにしています。
というのも当然で、もちろん雇用されるためには、「ポートフォリオ」や面接や「実技」試験などがあって採用さるので、(たぶんその時は)さまざまなスキルや能力を披露するかと思います。
しかしながら、雇用された後「雇用の為」
(ここでいう「雇用の為」というのは、仕事の為の仕事=言われたことしかないということ)
だけで仕事をし始めると
だんだんと仕事がルーティン化されていき、必要な仕事も例外を除き変化のないものとなっていきます。
もちろん、それによって技術を向上することもできるかもしれませんが、
やることさえやってしまえば、OKな環境があるわけです。
(本人が会社以外で自助努力しないと成長限度がだいたい決まってしまう)
自分なりの定義を伝える
(独り言 その3)
ただ、各々が自分では何となくわかってはいても、
それを「定義(というか言葉や文章にし」誰かに伝えることができることは、
デザイナー系のひとには、そもそも難しい話でもあることは少なくないと考えています。
(あくまで個人的な見解ではありますが)
日本人はそもそも、職人気質な傾向が決して少なくありません。
ソフトを扱い作業がメインとなるクリエイターやデザイナーは特に、スキルだけ習得して雇われてるということはよくあると思います。
スキルの幅もここでは定義していないですが
具体的にいうと
webデザイナーなら
イラレ(illustrator:パソコンでの画像作成ソフト)
フォトショ(photshop:同上主に写真加工)
それと
コーディング(作った画像がweb上で意図する動きをするように設定する技術)
という具合でしょうか。
職人気質というのは
要は、それらはちゃんとできるがサービス面すなわち顧客対応力はほぼないということです。
もちろんこれも実は仕方ないことでして、いたしかたないことです。
というのも、そういったサービス(ホスピタリティに近い)や顧客対応ができないからこそ、(その時間を技術に費やした結果)技術があるともいえるからです。
現状維持か?次のステップか?
(独り言 その4)
最終定期にここが大事で今のままでいい人は、上記の仕事だけをする職人でもまったくOKだと思います。
が、ときどき
「わたしはもっとこうしたいのに」
「もっとこうだったら」と言っているにもかかわらず、
発信をしない人を見ると、
なぜ何もしないんだ?
という気持ちになるというわけです。
けど、それにしても(あくまで一部だが)それだけできればいいという人を目にするとぼくはあまりいい気持がしないのです。
「デザイナー」「クリエイター」という響き
そして、最近便利になった言葉が「クリエイター」という言葉な気がしています。
「クリエイター」という言葉は、ある意味「デザイナー」よりも広い意味で使える上、
なんとなくかっこいい気がする言葉が
「クリエイター」
と思っています。
個人的には、一番大事なのは、各々が自分が
「クリエイター」もしくは「デザイナー」
の中でも「どんなことができるか」
ということを
「自分で(人に伝えれるくらいは)把握して」
「ちゃんと伝えれること」
が重要と思っています。
これは、被雇用者でもフリーランスでも同様です。
(被雇用者も 会社外へは、営業さんや別の上の人や部署の人が代わりに発信してくれますが、社内ではどうでしょうか?より被雇用者がしたいことをし、得意を活かし会社に還元できているかどうかが、発信にかかっています。)
でないと、本人もですが、それにこれから仕事を依頼する人も困ると考えているからです。
「デザイン」や「クリエイティブ」というものが一般の人に受け入れてもらえない(買ってもらえない理由)
ただでさえ
「デザイン」とか「クリエイティブ」という言葉はあいまいに認識されています。
もちろんこれは
要因と結果での数値がとりにくい(事象や取り方によってはある程度とれる)こともあり、効果を認識してもらうことが難しい部分もあります。
また、
その定義の仕方は今まで上記のように数値化や完璧な区分けがされてこなかった(まったくされてないわけではないですが、広くビジネス業界を見たときに認知度は高いとは言えない)ことがあげられます。
しかしながら、前述のように自分に何ができ、どうすることができるか明確に伝ることができれば、
(クライアント様の満足するパフォーマンスを発揮できることは前提)
それだけで、他の「デザイナー」や「クリエイター」よりも世の中の役に立てます。
結果的に世間的な「デザイン」や「クリエイティブ」の地位を引き上げることになります。
「デザイナー」や「クリエイター」のいろいろ(やっと本題)
やっと本題ですが、
実際「デザイナー」や「クリエイター」にはどういったものがあるのでしょうか?
まず、私の認識として、「クリエイター」は「デザイナー」を包括する意味合いを持っています。
クリエイターいろいろ
・アートディレクター
広告、宣伝、グラフィックデザイン、やホームページのページデザイン等の総合演出を手掛ける監督的な役割を持ちます。
その名のごとくアートのディレクターになりますので、作品や完成物に、「統一感」を持たせることができます。
・グラフィックデザイナー
ポスターやチラシパンフレット・商品のパッケージといった印刷物や出版物の為のデザインします。
ロゴなども、グラフィックデザイナーの一つですが、現在は、デザイン業界も細分化が進みでロゴデザイナーとしての枠組みもできつつあります。
・フォトグラファー
写真を撮影・制作します。これも、被写体(風景や人物)により得手不得手や専門があります。
撮影はもちろんですが、それを編集加工するスキルも必要です。
また、特に人物の時など素人さんを被写体にすることもありますので、場の雰囲気づくりやその場の演出ができます。
・コピーライター
クリエイターというと、画像やイメージを想像しがちですが、広告宣伝用の言葉(文言:コピー)を考えることもクリエイティブです。
・イラストレーター
伝えたいことをイラストで表現し、コミュニケートします。
イラストなので、個人個人の風合いやその業種への相性もありますので、依頼側としてはどんなイラストが自社ブランドに適切か知ることが必要です。
逆にクリエイター側としては、自分の絵が相手にどんな印象を与えどんな業種に対して価値を提供できるか知っておく必要があります。
(イラストレーターに限ってことではありませんが)
あくまで、一部ですが、紹介させていただきました。
たとえば「デザイナー」一つとっても、先述の「webデザイナー」もあれば「DTPデザイナー」はたまた「建築デザイナー」もいます。
細かいカテゴライズをすればキリがありません。
カテゴライズは、デザイン業界に限ったことではないですが、デザイン業界はその認知が一般に落ちるのがおそいことと、webの発展とともに進化しつつある(UI とか UX とか AIなど)ので、よりとらえられないので、
まずは基本的な部分だけを簡単にご紹介しました。
もし、この文章をクリエイター側がお読みでしたら、もちろんご自身の肩書も大事ですが、その前にお伝えしましたように、自分ができることを自分の言葉でしっかり伝えられることがまず第一です。
(というのも、デザインのカテゴリーはいくらでもありますので、今ないカテゴリーであなたが活躍する可能性も十二分にあるからです。)
エピローグ
もともと、今回の記事では、『「デザイナー」や「クリエイター」ってこんなのがあるんだよ』ということを簡単にお伝えして、仕事を依頼しようと思っているヒトや、これから、その業界に入ろうと考えているヒトにすこしばかりでも役に立とうと書くつもりでした。
しかしながら、プロローグの内容からひっぱりにひっぱり半ば(うざいくらいの)愚痴のようになってしまいました。
すみません。
愚痴は聞き流して、必要な情報だけを抜いてくださいね。
Ak1-Nakamura