プロローグ
読書にしても
習い事をするにも、
時に迷うことがあります。
たとえば、スポーツでもそうです。
同じ競技の同じ動きでも、
たとえば、サッカーのシュートの仕方でも、
監督によって全く違うことを言うことがあるかもしれません。
今日の言志四録は、
そんな時に役立つ言葉です。
本の読み方
言志四録では、本の読み方についても、触れています。
この考え方は、本以外でも応用が利きますのでご紹介します。
読書の法は、当に孟子の三言を師とすべし。曰く意を以て志を逆う。曰く尽くは書を信ぜず。曰く人を知り世を論ずと。
言志四録 原志録 第二二八条
意訳)読書の方法は、孟子のいう次の三言を師とすべきである。
佐藤一斎[著] 岬龍一郎[編訳] 言志四録 株式会社php研究所 p.78より
一、自分の心をもって、作者の精神を受け止める。
二、書物に対しては批判的であって、その一部を信用しても、全部を信用しない。
三、作者の人柄や業績を知り、また当時の社会的背景を考えながら読んでいくべきである。
もちろん本は、まずは純粋に先入観なく読むに越したことはないかもしれません。
ですが、教えを乞うて、読む場合はとても参考になる3つかと思います。
ポジショントーク
ポジショントークとうモノがあります。
ググると出てきます。
簡単に説明しますと
立場によって、人は言うことが変わる可能性があるということです。
言志四録の引用でいうとまさに、 一と三が当てはまるかと思います。
本を読むときもですが、
誰かの発言を耳にするときは、
その人がどのような立場で、どのような考えて発言しているか
まで考えると、聞き取れる意味合いや内容もより深いものになります。
疑ってかかる
セミナーではよく私は受講生の方々に
「私の話をうのみにしないでください」
と前述します。
もちろん、正しいことをお伝えしています。
ただし、世の中正解が1つとは限りません。
また、本も同様に、それだけが絶対!ということはないと思います。
情報として取り入れ
比較したり、吟味したり、選択したり
することでより収集できる情報の質は上がるかと思います。
エピローグ
わたしは、相手を思いやるからこその「ポジショントーク」と考えています。
読書では、書き手と会うことはないですが、
実際の人と会うときは、
相手の立場や思想のことを考えるだけでも、
より潤滑な関係性が築けるからです。
Ak1-Nakamura