余白とマネジメント「けっきょく、よはく」を読んで

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余白とマネジメント「けっきょく、よはく」


プロローグ

デザイン・クリエイティブ系をしていると必ず通るのが「レイアウト」ではないでしょうか?

ここ最近は、ずっと「余白」をもっとうまく使いこなしたいと考えている今日この頃です。

今日この頃とは言いましたが、今回の本は先月からamazonで予約注文していて、やっと届いた本です。

※探してわかりましたが、以外と「余白」だけに集中した本がないことに驚きました。

(大概関連の本の一部には入っています。)

そのやっと届いた本がこちら

『けっきょく、よはく。』(ingectar-e(著)、発行:ソシム株式会社)

 


書評

「本を読むのが嫌いな人でも大変読みやすい本」というのが一番の印象です。

大事な点やポイントは序盤にほとんどまとめられており後はケーススタディです。

そのケーススタディもクリエイティブ向けの本だけあってほとんどが写真でみやすくまとめられいています。

シチュエーションごとの余白を考えたレイアウトについて多くの写真を使って説明してありますので、見やすいうえに、視覚的に学べます♪

 


デザインもマネジメントもやはり取捨選択

「よはく」がテーマなのですが、経営者でもある私には、「共通のところも多いな」と学びながら楽しく読ませていただきました。

特に、面白いなと個人的に感じたことが二つあります。
それが
「取捨選択」と「メリハリ」です。

 

「取捨選択」

本の中では、よくない例とその改善例を視覚的に教えてくれます。

そのダメな例のレイアウトで最初に出てきた例が「情報が多すぎてわかりにくい」というもの。

要するに余白を上手に使うためには、まず余白がないといけないということです。

(そりゃそうだ)

では、どのように、余白を作るか?

そもそも、余白がないということは、紙面全体に詰め込みすぎなケースが多いです。

必要な情報を残し不要な情報を削り、余白を生み出しかつ、最も伝えたい情報を引き立てることが重要です。

マネジメントでも似たようなことが言えるとかもしれません。

なんでもかんでも手を出すとどれもこれもが、目立たず芽を出さずに、失敗していしまいます。

重要な事業を残し、(他を廃止し)その事業をしっかり引き立て、大事な部分に集中することが生き残ることが大事という点と似ているように感じます。

ある種この辺は真理に近いとさえ思います。

「メリハリ」

「取捨選択」とかぶる点がありますが、レイアウトでは余白と各構成上ブロックを使ってメリハリを演出しないといけません。

そして、何より見る人(使い手)の気持ちを考えることが重要になります。

上記の「メリハリ」や「取捨選択」など書きましたが

やはり根っこは「相手へのおもいやり」ではないかと私はデザインでもビジネスでも考えています。

・見やすくしてあげる
・わかりやすくしてあげる
・正しくつたえてあげる

これらは、見る人にとっての思いやりです。

ちなみに「メリハリ」や「取捨選択」を例えると以下のような感じです。

もちろんこれでもありですが、

「メリハリ」や「取捨選択」を意識してみると以下のようになります。

どちらのほうが、よいですか?

おちろん何を見せたいか?どう見せたいか?で答えは変わりますが、

是非DTPの方には意識していただきたいポイントです。

 


エピローグ

さいごに思いやりにふれました。

「デザイン・マネジメントに限らずこの考えをもって(何事も)取組むことが大事だな」

と改めて感じました。

よりよりデザインをめざしてこれからも実践あるのみです。

 

 

Ak1-Nakamura

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