プロローグ
※今回の内容は、ワンピースを知ってる人、そこそこ、読み込んだ方にしかわからない内容ですが、それでもわかるように頑張りますので、ご興味ある方はお付き合いください。
さて、ワンピースファンに前もってお伝えしなければならないことがあります。
私はバギーよりもルフィが好きです。
(個人的にはサンジやレイリーはもっと好きです。※個人の感想です(笑))
そして、ルフィからも学ぶことのできる点もおおくあります。
ですから今回のような記事により、バギーの株を上げることは、とっても悔しい限りです。
しかしそれでも、どうしようもない小悪党のバギーではありますが、
彼の様な「弱くても生き残るすべ」を持っているからこそ学べる点
(しかもそこそこ重要)がありますので、今回はちょっとそんな無駄話です。
※本編にそれほど関係はないですが、ワンピースをこれから読まれる方には5%くらいのネタバレもありますので、その点ご了承ください。
バギーとは?
知っている人は読み飛ばしください。
ルフィとは
ルフィはおそらくワンピースをご存知の方でしたら、ほとんどの方がご存知かと思います。
いうまでもなく、大ヒット漫画ワンピースの主人公です。
海賊王を目指す、海賊で作中の世界の構図では、比較的田舎の海の生まれです。
海賊のおどろおどろしい部分ではなく「自由で格好いい」部分に惚れてますので、肩書は海賊ですが、やってることは少年漫画ということもあり、ヒーローです。
悪魔の実(ワンピース内の特殊能力開発アイテム:食べると実の名前にちなんだ力を得るが、泳げなくなる)のゴムゴムの実を食べており、ゴム人間で、父は世界の革命軍のトップで、祖父は海軍の最強海兵という血筋から最強の男です。
性格は、少年ジャンプの主人公らしい裏表のないはっきりとした性格で、とても気持ちのいいキャラクターです。
バギーとは
バギーは、作中では、かなり序盤(単行本2巻で初同上)で登場する主人公ルフィの敵となる海賊です。
悪魔の実「バラバラの実」を食べていて体がバラバラになります。
通称「道化のバギー」とよばれピエロっぽい格好の海賊です。
丸くて大きな赤い鼻に話がふれられると怒ります。
主人公ルフィの尊敬する(とっても強い海賊)「赤髪のシャンクス」と知り合いで、2巻では予想もできませんでしたが、(実は作中でとっても重要な)かつての海賊王の船に一緒に乗っていたという過去があります。
登場当初は、ただの悪いやつですが、なかなかしぶとく作中に定期的に登場し、ルフィに敗北後は読み手にとっては、時々嫌なやつでではありますが、愛嬌のある面白キャラと化しています。
バギー玉と呼ばれるバズーカ砲を多用しますが、最近その設定はほぼなくなり、実力はそこそこ。
バギーのすごさとは??
バギーのすごさ(強み)とは
さて、本題です。
ワンピースをご存知の方に質問ですが、バギーのすごさ(強み)とは何でしょうか?
・・・・・
「そんなものはない!」
「ただの雑魚だ!」という声が聞こえそうです(笑)
もしくは、
「バラバラの実」
「バズーカ砲」
「面白い仲間」
などなど
あるかもしれませんが、
今回触れるポイントはそこではありません。
バギーの肩書
さて、今(2019年1月現在)のバギーの肩書をご存知でしょうか?
初期に立ちはだかる敵ですので、そんなに強くありません。
実は、結構時間がたってから、ルフィと再会するのですが(インペルダウン編)その時もそれほどパワーアップしていませんでした。
先ほど触れた
「バラバラの実」
「バズーカ砲」
では、バギーは、(厳しい海賊の海では)勝ち残れない・生き残れないのです。
※厳密にはルフィに会うまでは、自分より弱い敵や弱い街を攻めていびっていたのですが、ルフィとの闘いの敗北に伴いその場所から吹き飛ばされて勝ち残れない場所に来てしまったという感じ。
→ちなみに「自分より弱い敵や弱い街をいじめていた」という点だけ抜き取ると大変卑怯に聞こえますが、「勝ちやすきに勝つ」まさに孫子の兵法にもある立派な戦術なので、ここからも学びがあります…ということがさらに悔しいです。(ただし、やっていることは、恐喝でかつ、罪なき者の殺害なので、そこはよろしくなかったわけですが。)
その「実力もたいしたことのない」バギーが今の肩書は、王下七武海です。
※王下七武海とは:ワンピースの作中には大きな勢力が3つあります。「海軍(海賊を取り締まる警察)」「4皇(海賊界の4天皇:TOP4強 前述のルフィのあこがれるシャンクスも4皇)」そして「王下七武海(元海賊で、捕まらない代わりに政府の仕事を請け負う:もちろん強くないとふつうはなれない)」があります。それぞれ強大な力を持ってると位置づけられています。
かなり、すごいです。
ただ、読者でバギーのことをご存知の方は皆さんお分かりのように
「王下七武海ほどの実力は、バギー個人にはありません。」
が、それにも関わらず通称も
「海賊派遣組織総帥、伝説を生きる男、”千両道化”バギー」とパワーアップしています(笑)。
バギーの本当の強さはトーク力(魅せる力)
では、バギーはなぜこうなったのか考察するとバギーの本当の強さが見えてきます。
強み① 経歴(と現状 今持ちうるもの)を最大限に生かす
バギーはあるとき【もともと海賊王の船員(海軍からすれば要注意人物)であり、赤髪のシャンクス(4強)の知り合い】という情報を利用します。
バギーは卑怯ですがその分、賢さも持ち合わせています。
海賊の世界も経営の世界も生きるか死ぬかです。
ですので、昔のバギーは「目立つと(それほど自分に実力がないので)、海軍に殺されてしまう(実際海賊王にかんするものはほとんど抹消されます。)ので、その事実を隠していました。
しかしながら、不意にその件がバレてしまいます。
ただし、運のいいことの、その肩書が、「ほかの海賊にとっては最高のブランド力」であることを気づきます。
(ずる)かしこいバギーは、それをいかんなく発揮したために「海賊派遣組織総帥」にまで成り上がり、見方を大規模につけたのです。
※
しかも肩書も自分の実力を隠せるというか自ら手をくださいない感じがまたずるいですね(笑)
強み② トーク力(周囲を巻き込むスピーチ)
さらに、バレた瞬間(周囲にはバギーの強さをよく知らないたくさんの海賊がおり、彼らに対して)バギーは「演説」をおこないます。
要は(その状況をしっかり利用し)「オレはすごい」ということと「すごい海賊になる」というビジョンを(嘘でも)しっかり魅せつけるわけです。
強み①のブランド力が功を奏し、一気に周囲はバギーを担ぎ上げることとなりました。
見せ方大事です。
強み③ 自分よりも能力の高い人を仲間につける
さらにこの時すごいのは仲間につけている海賊が
【ほとんどバギーよりも強い実力者】
という点です。
金持ち父さんも(金持ち兄さんも)言っていますが経営者は万能である必要はないですし、むしろ無能なくらいでいいといいます。
それぞれの分野の専門家をしっかり束ねて動かすことの方が大事だからです。
また、かつてgoogleの副社長で人事も行っていた村上憲郎氏は著書の中で
「採用の際は、自分より有能な人間を採用しろと言われ、そうするようにしてきた」
(厳密な文言とはことなりますが)ということをおっしゃっています。
バギーのすごさはバズーカでもなく、バラバラの実の能力でもなく、このマネジメント力(?)です。
まさに道化のバギーです。
※流れに乗る点や運も彼の実力。
※運という点では漫画ですので、考察の意味はないですが、主人公に負けないくらいあるかと思います(笑)
こういった作中長く出ていることはあり、彼の「生き残るための戦略」からは、大いに学べる部分がありますので、バギーのことは嫌いでもその、魅せ方是非学んでみてください。
それ以外は特に見習うことはできないですが、(笑)
余談
ちなみに、最近参加しました金持ち兄さんの勉強会で、一時期メディアで話題となりました「ショー〇K氏」に触れました。
彼もバギーではありませんが、中身すっからかん(バギーは人徳と戦闘能力がすっからかん)ですが、人の目につくときの話方、見せ方、動き方などにより、それこそ見るものすべてを上手にだましてました。
中身は大事ですが、仲間や顧客、人間の関係性を作るので大事なのは、まず「目に見える部分」からがとても重要ということが、よくわかりました。
まして、ショー〇K氏の事例は、バギーの漫画の話とは違い現実のお話ですので、現実でもそれがいかに大事かがお分かりいただけるかと思います。
(まさかバギーで1記事書く日が来るとは…)
最後までお読みいただきありがとうございました。
Ak1-Nakamura